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ペーパーカードデザインコンペ2017審査員インタビュー、第2弾はswitch designさん!
大畑友則さん、瀧ひろみさんによるデザインユニットでプロダクトデザインを主とした活動をされています。
製品デザインからアートディレクションまで、かみの工作所との付き合いは長く多岐に渡ります。
前回も審査員をされたお二人、どんなお話が聞けるでしょうか。

今回のテーマ「おくるをつくる」について
瀧さん:おくる=向こう側に誰かがいる感じがいいなぁと思います。
プレゼントを送るときにこうだったら嬉しいかな、ということを考えながらだと発想しやすそう。
大畑さん:第三者のことを考えて、誰が、どんな時に、どんな相手に、どういう風に渡すかによって形が変わるもの。
使う相手がどのように感じるかを考えるのはプロダクトデザインの基本なので、とても良いテーマだと思います。

「ペーパーカード」についてどのようなイメージがありますか
大畑さん:なんとなく「カード」と聞くとグラフィックの世界のもの、という印象だったんですけど前回のコンペでも立体的なものが多かったし形だけで伝わる気持ちがあるかなと思います。

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福永紙工/かみの工作所が「ペーパーカードコンペ」を主宰する意義について
大畑さん:紙もののプロダクトとしてはど真ん中だけど、通常の「かみの工作所」の企画展では絶対にお題に上がらないものだからとても興味深いですね。
瀧さん:普通のカードではないものがアイデアとして出てきそうで楽しみです。
大畑さん:いままで10年やってきた「かみの工作所」のイメージが応募者の中にもあると思うんですけど、「かみの工作所」らしさみたいなことを意識したデザインだったら面白そう。

かみの工作所製品で製品化までに印象深かったことはありますか
瀧さん:製造のサポートがとてもきめ細かいことがありがたかったです。製造の意見とデザイナー側の意見どちらも受け止めて、双方が納得のいく形で調整してくれることはとても安心感があります。
大畑さん:製造だけでなく、販売の部分についてもアドバイスをもらえるのがとても参考になる。相互に意見を交わして物を作るというのはデザインする側としてはとても安心できます。

初めてコンペに応募する学生さんにアドバイスをお願いします
大畑さん:コンペって出して終わりじゃなくて、もし自分の作品が入賞に及ばなくても最後までそのコンペの結果を見守ることが大事で、自分の作品を振り返ることが大切ですよね。
瀧さん:あまり作品の説明をしすぎないことが大切な気がします。見やすく簡潔なエントリーシートと作品自体の魅力を端的に伝える準備が大切だと思います。

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エントリー作品についてどんなことを期待しますか
こころが動くようなデザインのカードに出会えたらうれしいです。
楽しんでやることが一番なので、ぜひ楽しんで取り組んでください。

(聴き手:ペーカーカードデザインコンペ2017事務局)