インキ製造メーカーの大日精化様が展示会(IGAS 2011)に出展するのに際し、会場一部の壁面装飾の依頼を受けました。
効果的な見せる方法やコストなどを調整するなかで、単純に壁面の装飾をするだけではなく、オリジナルの製品を制作し、同じトーンの壁紙もデザイン/制作。
またオリボンのオリジナルバージョンを販促品としてプロモーションにつかう提案までを行いました。
デザインはグラフィックデザイナーの三星安澄氏が担当しました。
インキメーカーの「金銀銅のインキを効果的に表現するシーンを製作して欲しい」という要望に、壁面の壁紙をメーカーのインキで印刷するとともに、かみの工作所製品の「オリボン」の特別バージョンを制作することにしました。
加工としては特色での印刷(インキは提供)と折り/切り加工。
用紙は今回のインキのノリや発色の良さを考えて、「ミラーコート」を選択しました。
このままだとオリボンの素材にはならないので、裏面にシール加工を行います。
通常、このように複雑に「折り線」がはいった加工は「折り線」の刃で一度折り目をつけてから「切り刃」を使った抜き加工、と二回の工程が必要となります。
しかし、「折り線」の箇所が多すぎるため、一度目の「折り線」の加工で紙が伸縮したり、曲がったりしてしまいます。
そこで今回は型屋さんに複雑な「折り線」と「切り刃」を一体にした型を作成してもらい、一度に二つの工程が出来るようにしています。
また、会場でプロモーションとして配るということを考え、パッケージも新たにデザインすることに。
印刷、切り抜き加工を行い、最終的に製品をアッセンブリーして仕上げます。
壁面は「オリボン」と同じ紙をつかい、印刷をしました。
当日、会場での装飾の設営も行い、トータルでのデザイン業務を担当させて頂きました。